夏季はシクラメンを休眠状態にすることが一般的です。
冬季に美しい花を咲かせるためには、適切な方法で覚醒させることが重要です。
この記事では、シクラメンを休眠から覚醒させる適切な時期や手順を詳しくご紹介します。
また、休眠後の球根のチェック方法も解説していますので、ぜひ参考にしてください。
球根の状態を確認する
覚醒させる前に、球根の状態を確認してください。
触ってみて柔らかくなっていたり、空洞のようになっている場合は、残念ながら使用できません。
さらに、先端に黒ずんだ根が出ている場合は、その部分を切り取ってから植えなおしてください。
シクラメンを休眠から起こす適切な時期
多くの園芸書やウェブサイトでは9月頃が適切とされていますが、シクラメンは高温に弱い性質を持っています。
近年の気候変動も踏まえると、9月下旬でも夏のような暑さが残ることがあります。
特に暖かい地域では10月に入ってからの方が適している場合もあります。
日付に固執するのではなく、気温が涼しくなり始めたと感じたら、そのタイミングで植え替えを行い、シクラメンを休眠から起こし始めるのがおすすめです。
シクラメンを休眠からの復活させる方法とは?
シクラメンを休眠状態から復活させる際には、まずはサイズが一回り大きな鉢に植え替えることから始めましょう。
(もし前の鉢にまだ余裕がある場合は、土を新しくして再利用することもできます。)
植え替える鉢の底には、鉢底石を敷き詰め、その上に土を少量入れます。
次に、シクラメンの球根を鉢にセットし、周囲に土を足していきます。
使用する土は一般的な花・植物用の土で問題ありません。
シクラメン専用の土を用意する場合は、
「赤玉土小粒4、腐葉土4、日向土細粒2」に緩効性化成肥料を混ぜるか、
「赤玉土小粒4:腐葉土2:牛糞2:砂2」の配合がおすすめです。
植え替えの際に注意すべき点は2つ。
1つ目は、根を傷つけないようにすること。
土を湿らせておくことで、根が傷つきにくくなります。
2つ目は、球根を土で完全に覆い隠さないようにすること。
休眠中のシクラメンの球根の頂部は土の外に出しておくと良いでしょう。
植え替えが完了したら、土にたっぷりと水を与えてください。
その後も土の表面が乾いたら、水やりを行います。
休眠から正しく復活できていれば、白い根や新しい芽が現れるはずです。
シクラメンの植え替え方法に関しては、こちらの動画も参考にしてみてください。
この冬もシクラメンの花を堪能しよう!
これでシクラメンを休眠から起こす方法の説明は終わりです。
休眠から目覚めたシクラメンが花を咲かせるのは少し時間がかかるので、すぐに花が咲かなくても心配する必要はありません。
(1月から2月頃には花が咲き始めることがあります)
ゆっくりと花が咲くのを待ちましょう。