苺の摂取は古代から行われており、石器時代のヨーロッパでは既に人々が野イチゴを食べていたと考えられています。
ただし、その当時の苺は現代のものとは異なり、小粒のものでした。
こちらでは、へびいちごと木苺と苺の違いは何かについて探求していきます。
へびいちごと木苺と苺の違いは何か?
市場に出回っているほとんどの苺は、バラ科の多年草であり、バラ亜科オランダイチゴ属に属しています。
一方で、木苺はバラ科のキイチゴ属に属し、ブラックベリーやラズベリーも木苺の一種とされています。
さらに、へびいちごはバラ科キジムシロ属の多年草であり、これら3つは同じバラ科に属しているものの、属が異なります。
へびいちごとは何か?
へびいちごの名前の由来にはいくつかの説が存在します。
その中には、へびが生息するような場所で育つことや、いちごを食べに来る小動物をへびが捕食することから名付けられたというものがあります。
この植物はアジア南東部や日本全国に分布しており、湿った野原などで自生しています。
地面を這うように成長し、初夏には黄色い花を咲かせ、その後赤い丸い実をつけます。
へびいちごの実はあまり味がないため、食用よりも乾燥させて漢方薬として利用されることがあります。
木苺とは何か?
木苺は、木になる苺の総称で、北半球の温帯地域に多く分布していますが、世界中の全ての大陸に存在します。
木苺の種類は200から3000とも言われており、分類が難しいために数に差が出るとされています。
日本では80種類以上の木苺が存在し、直立またはつる性の草木や大木で、赤、黄、黒などの色の実が成熟し、甘酸っぱい味がします。
木苺はジャム作りにもよく利用されます。
苺とは何か?
苺(いちご)は、木苺やへびいちご、野いちご、山いちごなどを含む総称ですが、通常は私たちが日常的に食べるオランダ苺を指します。
オランダ苺という名前の由来は、江戸時代にオランダ船で日本に運ばれたことによります。
それ以前は、苺と言えば野いちごを指していました。
日本での苺の栽培は、1872年頃から始まったとされています。