玉ねぎを生で食べてしまったら危険?食べ方の注意点や保存方法など徹底調査‼

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玉ねぎを生で食べたら腹痛や下痢をした、という話を聞くことがあります。

玉ねぎはどんな料理でも活躍する常備野菜ですが、なぜ玉ねぎの生食は危険なのか?

こちらの記事では、

・玉ねぎの生が危険でお腹を壊すと言われている理由
・玉ねぎの生と加熱した際の栄養価とメリットについて
・玉ねぎの生の食べ方と注意点や保存方法

について、野菜が大好きで野菜料理のレパートリーを増やすのが趣味の私が解説しています。

玉ねぎを生で食べることに不安を感じている人は、是非参考にしてみてくださいね。

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玉ねぎの生が危険でお腹を壊すと言われているのはなぜ?

 
生の玉ねぎをたくさん食べるとお腹を壊すと言われます。

こちらでは玉ねぎの生が危険でお腹を壊すと言われている理由について解説していきます。

玉ねぎを生で食べてしまったらなぜ危険と言われているのか?

玉ねぎには殺菌作用が強く刺激が強いアリシンという成分が含まれています。

このアリシンは血液をサラサラにしてくれるうれしい効果がありますが、その一方で刺激が強いために胃酸が大量に分泌されて胃もたれや胸やけ、吐き気、嘔吐を引き起こすことがあります。

また、腸の動きも活発化するので、水分が吸収される前に便が排出されて腹痛や下痢を引き起こすこともあるんです。

このように聞くと怖く感じますが、もともと人間はアリシンを分解する酵素を持っているため必要以上に心配する必要はありません。

ただ、体調が悪かったり胃腸が弱っている時には刺激が強くなってしまうので気をつけましょう。

玉ねぎを生で食べてしまったら下痢や腹痛にならない?

玉ねぎは生で食べることができますが、生で食べる際は新鮮なものを使いましょう。

玉ねぎは一部の層だけが茶色に腐敗していることがありますね。

この場合、加熱すれば腐敗菌は熱で死滅するため、腐った部分だけを取り除いて使うこともできます。

ですが、生で食べる場合は、万が一細菌が残ってしまうと食中毒で下痢や腹痛になる可能性があります。

特に生食に向いている新玉ねぎは、水分が多いため傷みやすくなります。

購入する際は、ずっしりと重みがあってツヤがいいものを選びましょう。

また、傷やカビがないかもチェックしてくださいね。

玉ねぎは生は体に悪いものではないの?

玉ねぎの生は体に悪いものではありません。

さきほどもお伝えしたように、確かに玉ねぎに含まれているアリシンは刺激が強いため、体調によっては下痢や腹痛を招くことがあります。

このアリシンは熱に弱いため加熱することで減少しますが、生の場合はアリシンがそのまま残った状態で食べることになりますので、たくさん食べると影響が出やすくなります。

ただ、食べすぎにさえ注意すれば、体に悪いどころか健康に役立つ効果がたくさんあります。

一日の玉ねぎの摂取量の目安は50g(1/4個)程度です。

生で食べる際はこれくらいを目安にするとちょうどいいですよ。

玉ねぎの生と加熱したの違いとは?栄養価が高いのはどっち?

玉ねぎのアリシンは加熱することで減少するとお伝えしました。

他にも生と加熱したときで何か違いがあるのでしょうか。

また、玉ねぎの栄養価が高いのは生と加熱ではどちらなのか見ていきましょう。

玉ねぎの生の栄養価とは?

玉ねぎに含まれるアリシンには血がサラサラになる効果があると言われています。

血液中の悪玉コレステロールを減らして血糖値の上昇を抑えて糖尿病を防止したり、血圧を下げて高血圧を防ぐ効果があります。

また殺菌作用が強いため、胃の中のピロリ菌などの細菌を殺してくれたり、喉が痛い時などに玉ねぎの消炎効果で痛みを緩和してくれる効果が期待できますよ。

さらにアリシンはビタミンB1と一緒に摂取すると疲労回復効果があります。

そういえばビタミンB1の代表選手である豚肉やかつおなどは、玉ねぎと一緒に食べることも多いですね。

ビタミンB1の吸収率を上げるばかりか、肉や魚の油をさっぱりと美味しくしてくれるので一挙両得です。

その他にも余分な水分を排出するカリウム、整腸作用が優れているオリゴ糖などがあります。

これらはすべて水溶性の栄養素です。

加熱すると溶けて流れ出す性質があるため、生で食べるのが効率的な食べ方と言えます。

玉ねぎを加熱した場合の栄養価とは?

玉ねぎに含まれる特徴的な栄養素は、アリシンの他にケルセチンがあります。

ケルセチンは、認知機能を改善したり、脂肪分解したりコレステロールを下げてくれます。

フラボノイドの一種でりんごや緑茶にも含まれていますが、なんと玉ねぎは吸収率が最も高いと言われています。

こちらは油と一緒に摂取することで吸収率が高まりますので、油で炒めて食べるのがおすすめですよ。

また、玉ねぎの皮にはケルセチンが豊富に含まれています。

玉ねぎの皮からは美味しいだしもとれますので、皮ごとスープにすると栄養満点で美味しくいただけますよ。

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玉ねぎの生の食べ方と注意点や保存方法とは?

 
生の玉ねぎは刺激が強いため、食べにくいと感じる方もいると思います。

玉ねぎの辛みや刺激が弱まると格段に食べやすくなりますが、どのようにしたらよいのでしょうか。

玉ねぎの生の食べ方と注意点、保存方法についてもみてみましょう。

玉ねぎを生で食べる時の食べ方とは?

玉ねぎのアリシンは水溶性のため、辛みや刺激を抜くために水にさらすと良いです。

カットした玉ねぎをボウルに入れ、浸るくらいの水を入れて5〜10分漬けておきます。

ただ、水にさらすと栄養素も流れ出てしまうため長時間浸すのは止めましょう。

また、アリシンは揮発性の高い成分で空気にさらすだけでも辛みが軽減できます。

カットの断面を多くして繊維を断ち切るように横から切るとより揮発性が高くなり、辛みを感じにくくなります。

スライサーで薄く切るのもいいですね。

塩もみして和え物にしたり、薄切りにした玉ねぎを酢水にさらしてサラダにしたりいろいろと工夫してみると良さそうです。

同時にレパートリーも広がってくれそうで嬉しいですね。

玉ねぎを生で食べる時の注意点は?下処理なしは危険なの?

下処理は必ずしなければならないということはありません。

何度もお伝えしているように、玉ねぎのアリシンは水溶性のため水に溶け出してしまいます。

ですので、玉ねぎの栄養を余すことなく摂取するためには下処理なしでそのまま食べるのが効果的です。

また、辛みや刺激が少ない新玉ねぎは、下処理なしでも食べれますよ。

ただ、体調に自信がない時や胃腸が弱っている時には症状が重篤化することもありますので、体調と相談しながら食べる量を減らしたり、辛みを抜いたりしてください。

ただし下処理しない場合も、調理する前にはしっかり洗って汚れや細菌を落としてくださいね。

玉ねぎを生で調理した時の保存方法や賞味期限とは?

玉ねぎを日持ちする方法として風通しの良い日陰に吊るすというのがあります。

農家の軒先によく吊るしてあるのを見かけますよね。

要は玉ねぎは湿気に弱いため、風通しを良くしてあげることが重要です。

冷蔵庫で保存する場合は、新聞紙などに巻いてからポリ袋に入れるといいですよ。

その場合の保存期間は2〜3週間程度です。

ただし新玉ねぎは予め乾燥されていないためすぐに腐敗が進みます。

買ったらできるだけすぐに食べるようにしましょう。

冷凍保存もできますが、解凍後はシャキシャキ感は失われて生食には向かないため、加熱用にするといいでしょう。

冷凍する際はみじん切りや薄切りにしたものを保存袋に小分けにします。

保存期間は1ヶ月です。

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まとめ

 
玉ねぎを生で食べる際に知っておくといいのは、以下の3つです。

・玉ねぎに含まれるアリシンは刺激が強く、体調によっては下痢や腹痛を招くことがある。
・玉ねぎの辛みや刺激を抜くためには水に浸したり空気にさらすとよい。
・玉ねぎを生で食べる際は新鮮なものを使う。

特に新玉ねぎは傷みやすいため、できるだけすぐに食べるようにしましょう。

加熱するとトロっと甘い玉ねぎですが、生でもシャキシャキとした食感とピリッとした味わいが魅力です。

また、玉ねぎは健康に役立つ成分がたくさんあるため、食べ方や量を調節しながら上手に摂取しましょう。

玉ねぎを生で食べることに不安を感じている人は、是非参考にしてみてくださいね。