現代のコミュニケーションは、メールやLINE、SNSを通じて行われることが一般的です。
特に友達とのやり取りにおいて、年賀の言葉を「あけおめメール」として送信するのが普通になってきています。
しかし、喪中の際にはどうすれば良いのでしょうか？
「メールを使って喪中のお知らせを友達に送るのは、礼儀に反するのだろうか？」
このような疑問を持つ人は、メールやLINEが主なコミュニケーション手段となっている現代において多いです。
この記事では、喪中のお知らせをメールで送ることの是非について、また、喪中メールの送り方や文例について詳しく解説します。
喪中のお知らせをメールで友達に送信するのは許される？
通常、私たちはメールやLINEを使って気軽にコミュニケーションを取り合います。
特に新年の際には、「あけおめメール」をSNSで送るのが一般的です。
しかし、喪中の際はどうでしょうか？一般的には「喪中ハガキ」を使って知らせるのが常識です。
そのため、メールやLINE、SNSを使って喪中のお知らせを送るのは適切なのか、疑問に思う人もいるでしょう。
基本的なマナーとしては「喪中ハガキ」を使用するのが正しいですが、時代の変化とともに、許される範囲も広がってきているようです。
特に、普段からSNSを通じてコミュニケーションを取り合っている友達に対しては、メールで喪中のお知らせを送っても失礼にはならないと考えられます。
注意点
特に上司や高齢の方々に対しては、一部でまだ完全に受け入れられていない側面もあるため、敬意を表するために喪中はがきを利用するのが適切かもしれません。
喪中ハガキは、「今年は喪中であるため年賀状は控えてください」と受け取られがちですが、実際は「家族に不幸があったので、新年のご挨拶を控えさせていただきます」という意味です。
したがって、喪中ハガキは「年賀のお断り」とも言え、11月末から12月初めにかけて送られるものです。
「喪中メール」には、喪中ハガキと同様の厳密なルールはありませんが、相手に年賀状の準備をさせないよう、11月末から12月初め、遅くても12月末までに送るのが礼儀とされています。
喪中の対象範囲とは？
喪中とされる対象は通常、最も近い家族（配偶者、子ども、父母）や同居している親戚（兄弟、祖父母、孫）です。
これは一般的な基準ですが、厳密なルールはなく、特別に親しんでいた叔母など、遠い親戚でも喪中とすることができます。
特に、新年を迎える気持ちになれないほどの深い悲しみがある場合、喪中としても問題ありません。
喪中の期間はいつまで考慮すべきか？
喪中の期間は、関係の度合いや宗派によって異なります。
一般的には、最も近い親族の場合は12ヶ月、それより距離のある親族の場合は3ヶ月が目安とされています。
たとえば、親戚が年始前に亡くなった場合、喪中の期間が3ヶ月なので、年賀状の送付を考える12月初めまでには喪中が終わっている可能性があります。
このような状況では、喪中の挨拶をする代わりに年賀状を送る人もいます。
また、喪中が終わってもまだ悲しみが癒えない場合、1年以上経っても喪中の状態を続ける人もいます。
喪中の期間は固定されたルールはなく、個人の感情や状況によって調整するのが良いでしょう。
喪中メールの作成についてのアドバイス
「喪中メール」を友達に送信する際の注意点について説明します。
通常のメール交換とは異なる点がいくつかありますので、以下のポイントを参考にして、適切なメールを作成しましょう。
タイトルは明確にする
メールの件名は、内容がすぐに理解できるように明確に記載する必要があります。
メッセージはシンプルにする
余計な装飾や絵文字は避け、必要な情報を簡潔に伝える形にしましょう。
返信の必要性について明記する
メールの終わりには、返信の必要がないことを伝え、受取人に余計な負担をかけないようにしましょう。
これらのポイントを踏まえ、喪中のお知らせを効果的に伝えるメールを作成することができます。
一般的な場合
件名：年始のご挨拶を控えさせていただきます（喪中）
△△（相手の名前）様
○○（自分の名前）でございます。
この度、私の□□（故人の名前、または続柄）が先日亡くなりましたので、新年のご挨拶を控えさせていただきます。
過去一年間、大変お世話になり、心から感謝申し上げます。
新年も何卒よろしくお願い申し上げます。
どうか、△△様には健康と幸せが訪れますようお祈りしております。
尚、ご返信いただく必要はございません。
令和●年●月
○○（自分の名前）
親しい友人の場合
件名：喪中のため、新年のご挨拶を控えます
△△ちゃん、こんにちは。○○（自分の名前）だよ。
元気にしてる？
実は、□□（おばあちゃん、おじいちゃん等）がこの間亡くなっちゃって、だから新年の挨拶は控えることにしたんだ。
でも、私は大丈夫だから心配しないでね。
来年、また一緒に楽しい時間を過ごそうね！
メールの返信は必要ないからね。
○○（自分の名前）
友達に送る場合
件名：年賀状に関するお知らせ
こんにちは、○○です。
△△君、調子はどう？
実は、この度家族に不幸があり、年賀状やメールは控えさせてもらうことになったんだ。
来年も一緒に楽しい時間を過ごそうね。忙しいとは思うけど、時間ができたら飲みにでも行こう。
それでは、良い年を迎えてね。
返信は気にしないで。
○○（自分の名前）
目上の方に送る場合
件名：年賀のご挨拶をお控えさせていただきます
敬愛する△△様、○○です。
いつもお世話になり、心から感謝しております。
残念ながら家族に不幸があり、年賀のメールをお送りすることができません。
今年一年、大変お世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
お忙しい中恐縮ですが、またお会いできるのを楽しみにしております。
どうぞ良いお年をお迎えください。
返信は不要です。
令和●年●月
○○（自分の名前）
急な不幸があった場合
件名：年賀のご挨拶を失礼させていただきます
○○です。
△△さん、突然のメールをお許し下さい。
家族に突然の不幸があり、年賀のご挨拶ができなくなりました。
急な連絡となり、申し訳ありませんが、このような形でのお知らせとなりました。
来年もよろしくお願いします。
新しい年が皆様にとって良い年となりますように。
返信は不要です。
どうぞよいお年をお迎えください。
令和●年●月
○○（自分の名前）
喪中のお知らせをメールで友達に送信するのは適切かのまとめ
今回、喪中の際のメールに関するエチケットと、そのメールの書き方について説明しました。
喪中の期間中に、メールで友達に連絡する場合も、適切なマナーを守りたいですね。
通常とは異なる状況では、「親しい関係でも礼節は必要」という考え方が重要です。