春菊の生は危険でお腹を壊す?食べ方の注意点や保存方法など徹底調査‼

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春菊は生で食べると葉の柔らかさや爽やかな香りが感じられてとても美味しいです。

しかし、生で食べると思わぬ腹痛や下痢を招くことがあります。

春菊を生で食べる場合は、食べすぎに注意したり、しっかりと洗浄をすることが重要です。

こちらの記事では、

・春菊の生が危険でお腹を壊すと言われている理由
・春菊の生と加熱した際の栄養価とメリットについて
・春菊の生の食べ方と注意点や保存方法

について野菜が大好きで野菜料理のレパートリーを増やすのが趣味の私が解説しています。

春菊を生で食べるのが怖いと思っている人や、春菊を生で食べられるかわからないと思っている人は、是非参考にしてみてくださいね。

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春菊の生が危険でお腹を壊すと言われているのはなぜ?

 
春菊は生で食べるとお腹を壊すことがあります。

春菊には毒はありませんが、どのようなことが危険となるのか知らない方もいらっしゃるはずです。

それでは、春菊の生が危険でお腹を壊すと言われている理由を詳しくご紹介していきます。

春菊を生で食べてしまったらなぜ危険と言われているのか?

春菊自体に毒はありません。

ですが、少し気になる成分も含まれます。

いわゆる食べ物のアクの素となる成分でシュウ酸です。

シュウ酸はカルシウムと結合して腎臓で結晶化し、尿路結石となることがあります。

尿路結石は、脇腹から下腹部にかけて突然激しい痛みが出ることで知られていますね。

シュウ酸を含む野菜としてはほうれん草やタケノコが有名で、それらの野菜に比べると春菊の含有量は微量です。

ただ、生で食べる場合にはシュウ酸の摂取量も多くなってしまうため、食べすぎには注意しましょう。

春菊を生で食べてしまったら下痢や腹痛にならない?

春菊はアブラムシ類の害虫がつきやすいため、害虫駆除の農薬が多く使われる傾向にあるようです。

さらに春菊の葉はギザギザしていて、特に化学肥料や農薬が残りやすいと言われています。

残留農薬が体に影響した場合は激しい腹痛や吐き気が生じる場合があるのです。

春菊を使う前には、より念入りに水洗いをしてくださいね。

また、春菊は水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のどちらもバランスよく含まれています。

食物繊維は適度に摂取すれば便秘の解消や腸内環境の改善に非常に効果がありますが、摂取量が多くなりすぎるとバランスが崩れてかえって下痢や便秘を招いてしまいます。

食物繊維の摂りすぎは逆効果となりますので覚えておきましょう。

春菊は生でも食べれるのか?

春菊は生で食べることができますが、適量を意識して食べることが重要です。

生の春菊を食べすぎるとシュウ酸の摂取量が増し、食物繊維の摂りすぎでも便秘や下痢を招く恐れがありますよ。

加えて、まれにですが春菊はアレルギー症状を引き起こすこともあります。

春菊アレルギーが発症すると、口がかゆくなる、湿疹が出るなどの様々な症状が出ます。

食べすぎに注意して、異変を感じるときはすぐに食べるのをやめましょう。

春菊の一日の摂取量は70〜100g程度(一束の半分)です。

適量を守って安全に食べるようにしましょう。

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春菊の生と加熱した時の違いとは?栄養価が高いのはどっち?

 
春菊は緑黄色野菜の仲間で、アンチエイジングや生活習慣病の予防に期待できます。

そのうえ春菊の独特な香りにも驚くべき効能があるんです。

それでは、春菊の栄養価と生と加熱した時の違いについてもお伝えしていきますね。

春菊の生の栄養価とは?

春菊の主な栄養価は

・βカロテン(抗酸化作用)
・ビタミンC(免疫力アップ)
・鉄分(貧血予防)
・カルシウム(骨粗しょう症の予防)
・ビタミンK(血液凝固作用・骨密度アップ)

です。

生食は、貴重な栄養価を効果的に摂取することができますが、同時に春菊の香りを存分に感じとることができます。

実は、春菊にはマツやヒノキといった針葉樹が発する香りと同じ成分のαピネンが含まれています。

そして、この香りには安眠やリラックスの効果があります。

他にも抗菌、殺菌作用がある香りのぺリルアルデヒドという成分があり、食中毒を防いだり胃腸の働きを助ける効果があります。

春菊は栄養満点であるだけでなく、その香りにも意味があったのですね。

生食で、春菊の美味しさ、香り、風味を楽しみましょう。

春菊を加熱した場合の栄養価とは?

春菊のβカロテンの含有量は、緑黄色野菜の代表であるほうれん草と同じレベルです。

また、カルシウムも牛乳並みですよ。

加熱するとかさが減り食べやすくなりますので、栄養素を摂取しやすくなります。

そしてβカロテンやビタミンKは脂溶性で熱に強い性質があります。

油と一緒に調理することで豊富な栄養を効果的に摂ることができますよ。

なお、春菊はすき焼きの具材の定番となっていますが、肉の毒消しにも効果があると考えられています。

春菊は体内の老廃物や毒素を排出するデトックス効果があり、肝臓や腸の働きを高めてくれます。

生食と加熱の両方をうまく組み合わせて、効果的に栄養素を摂取していきたいですね。

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春菊の生の食べ方と注意点や保存方法とは?

 
春菊を生で食べる場合は新鮮なものを選ぶ必要がありますが、あいにく春菊は葉物野菜で傷みやすい野菜です。

そのため新鮮な春菊を見分けるコツを知っておくといいですよ。

それでは春菊の生の食べ方と注意点、上手な保存方法を見ていきましょう。

春菊を生で食べる時の食べ方とは?

春菊は傷みやすく足が早い野菜です。

春菊を生で食べる時は、極力新鮮なものを選んで購入しましょう。

新鮮な春菊の見分け方は、

・葉がシャキッとハリがあって肉厚である
・全体的に濃い緑色をしている
・根元まで密生し、葉がたっぷりついている

です。

香りが強いものほど新鮮です。

また、茎が太いものは育ちすぎて固くなっていますので、茎が細く柔らかいものが生食にはおすすめです。

春菊を生で食べる時の注意点は?下処理なしは危険なの?

春菊はアク抜きするほどアクが強くありませんので、下処理なしでも問題ありません。

ただし、土や農薬がついていることもあるため、しばらく水に漬けてからすすぐと安心です。

もしシュウ酸や残留農薬が気になる場合は、次のように下処理をするといいですよ。

①茎を2~3cm切り落とす
②水に浸してから流水で洗い流す
③お湯に塩を入れて茎を1分茹でる
④次に葉も入れて10秒ゆでる
⑤ザルにあげて冷水につける
⑥水気をきって完了

加熱すると細胞からポリフェノールが流れ出します。

春菊の苦味はこのポリフェノールが原因ですので、茹ですぎると苦味が強くなってしまいます。

あくまでサッと熱を通すまでにしましょう。

春菊を生で調理した時の保存方法や賞味期限とは?

春菊を冷蔵保存する場合は、次のように行います。

①濡らしたキッチンペーパーで根元をつつむ
②乾いたキッチンペーパーで葉をつつむ
③ポリ袋に入れて立てて保管する

こうすることで、乾燥を防ぎながら水分で葉が傷むのを防げます。

冷蔵保存の賞味期限は5日程度ですが、生で食べる際は購入後すぐに食べましょう。

次に冷凍保存をする場合は、よく洗った春菊をキッチンペーパーで水気をしっかり拭き取ってから、ザク切りにし保存袋へ入れます。

冷凍保存の賞味期限は約1ヶ月です。

ただ、春菊の葉は繊細なため解凍すると食感や風味が変わるため生食には向きません。

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まとめ

 
春菊は、美味しいだけでなくデトックスや癒し効果もあることがわかりました。

また、春菊を生で食べる際に知っておくといいのは、以下の3つです。

・春菊は化学肥料や農薬が残りやすいため、しっかり洗う必要がある
・春菊のシュウ酸は多くないが、生食は摂取量が多くなるため食べすぎには注意する。
・春菊は栄養満点であるだけでなく、香りにも効能がある

生食と加熱の両方をうまく組み合わせて、春菊をうまく摂取していきましょう。

春菊を生で食べたことがない人は、是非挑戦してみてくださいね。