長芋は生でも食べれる野菜ですが、その理由や注意点を知る必要があります。
長芋には消化酵素や食物繊維などの栄養素が豊富に含まれており、健康や美容にも良い効果が期待できます。
しかし、長芋を扱う際にはかゆみやアレルギーなどのリスクもあります。
また、長芋は形状や水分量によって種類が異なり、保存方法や切り方も工夫が必要です。
この記事では、
・長芋の生食が栄養満点な理由と消化酵素や食物繊維の働き
・長芋の種類と特徴とそれぞれに合った料理法
・長芋の保存方法と生で食べられる期間と切り方
・長芋を生で食べる際の注意点と対処法
を詳しく調べて分かりやすく解説しました。
長芋を生で食べることで健康や美容に良い効果を得たい方や、長芋の扱い方やレシピについてもっと知りたい方の役に立つと思います。
是非、参考にしてみてください。
長芋は生でも食べれるのはなぜ?その理由とは?
長芋は生でも食べれる野菜です。
長芋には消化酵素のアミラーゼが多く含まれており、生で食べても胃や腸に負担をかけません。
また、長芋には栄養素や粘り気がたっぷりあり、健康や美容にも良い効果が期待できます。
長芋は生で食べると、ビタミンB群やカリウムなどの栄養素がそのまま摂取できます。
ビタミンB群は疲労回復や新陳代謝を促進し、カリウムは血圧や水分代謝を調整する働きがあるのです。
また、長芋の粘り気には食物繊維やタンパク質が含まれており、消化を助けたり、血液の流れを良くしたりする効果があります。
さらに、長芋には抗酸化作用のあるポリフェノールも含まれており、老化防止や免疫力向上にも役立ちます。
長芋を生でも食べれるおすすめレシピとは?
長芋を生で食べるレシピとしては、定番のとろろご飯や梅肉和えなどがあります。
とろろご飯は、すりおろした長芋に醤油や卵黄などを加えてご飯にかけるだけで簡単に作れます。
梅肉和えは、すりおろした長芋に梅干しや青じそなどを混ぜて和えるだけでさっぱりとした味わいになります。
他にも、生ハムの生春巻きや醤油漬けなどのアレンジレシピもあります。
生ハムの生春巻きは、すりおろした長芋にマヨネーズやチーズなどを加えて生ハムで巻いて切るだけでおしゃれな一品になります。
醤油漬けは、すりおろした長芋に醤油やみりんなどを加えて冷蔵庫で一晩漬けるだけで味がしみ込んで美味しくなります。
長芋は淡白な味なので、塩気や酸味などの味付けが合います。
長芋の生食は栄養満点!消化酵素や食物繊維が豊富な理由とは?
長芋の生食は栄養満点です。
長芋には消化酵素や食物繊維が豊富に含まれており、これらが生食のメリットになっています。
消化酵素とは、食べ物を分解して吸収しやすくする酵素のことで、長芋にはデンプン質を分解するアミラーゼが多く含まれています。
アミラーゼは唾液や胃液にもある酵素で、長芋を生で食べるとこれらの消化液と相乗効果を発揮して胃や腸に負担をかけません。
また、アミラーゼは血糖値の上昇を抑える働きもあるため、糖尿病予防にも有効です。
食物繊維とは、水溶性と不溶性に分けられる植物性の繊維質のことで、長芋には水溶性の食物繊維が多く含まれています。
水溶性の食物繊維は水分と結合して粘り気を出す性質があり、長芋の粘り気の正体です。
この粘り気にはタンパク質も含まれており、消化を助けるだけでなく、血液中のコレステロールや中性脂肪を減らしたり、血圧や血糖値を安定させたりする効果があります。
また、水溶性の食物繊維は腸内細菌のエサになって善玉菌を増やし、腸内環境を整える働きもあります。
長芋の保存方法や生で食べられる期間や切り方とは?
長芋は生で食べられる野菜ですが、保存方法や切り方によっては味や色が変わってしまうことがあります。
長芋の保存方法や切り方について解説します。
長芋の保存方法は、丸ごとの長芋とカットした長芋とすりおろした長芋で異なります。
丸ごとの長芋は新聞紙に包んで冷暗所に置けば約1~2ヶ月日持ちします。
カットした長芋は切り口にラップをして冷蔵庫に入れれば約1~2週間日持ちします。
すりおろした長芋は密閉容器に入れて冷蔵庫に入れれば約2~3日日持ちします。
ただし、どの場合も酸化が進んで味や色が変わってしまう可能性があるため、早めに食べることが望ましいです。
長芋の切り方は、すりおろす場合とスライスする場合とで異なります。
すりおろす場合は、皮を厚めにむいてすりおろし器で細かくすりおろします。
すりおろした長芋は酸化しやすいので、すぐに食べるか、レモン汁や酢などを加えて色止めをします。
スライスする場合は、皮を薄くむいて包丁で薄く切ります。
スライスした長芋は水にさらしてアク抜きをします。
水にさらした後は水気を切ってから使います。
長芋の種類と特徴とは?長芋群・いちょう芋群・つくね芋群の違いはなに?
長芋は形状や水分量によって、長芋群・いちょう芋群・つくね芋群の3群に分けられます。
それぞれの種類と特徴について説明します。
長芋群
長芋群は細長い棒状で、水分が多く粘り気が強いのが特徴です。
長さは1m以上にもなることがあります。
すりおろしや炒め物などに使われます。
代表的な品種は「白山」と「白鳥」です。
いちょう芋群
いちょう芋群はばち形や手のひら状で、水分が少なく粘り気が弱いのが特徴です。
大きさは手のひら程度です。
とろろ汁や天ぷらなどに向きます。
代表的な品種は「黄金」と「黒皮」です。
つくね芋群
つくね芋群は握りこぶしのように固くてゴツゴツした塊形で、水分が少なく粘り気が非常に強いのが特徴です。
大きさは握りこぶし程度です。
和菓子やかまぼこの原料に使われます。
代表的な品種は「つくね」と「白鳳」です。
長芋を生で食べる際の注意点と対処法とは?かゆみやアレルギーに要注意
長芋を生で食べる際には注意点もあります。
長芋に含まれるシュウ酸カルシウムという針状の結晶が皮膚に刺さるとかゆみを引き起こすことがあります。
このかゆみは一時的なもので、重篤な症状にはなりませんが、不快感を感じることがあります。
そのため、長芋を調理するときは手袋やキッチンペーパーを使って直接触らないようにしたり、皮を厚めにむいたり、熱湯をかけたりすることがおすすめです。
もし手がかゆくなったら、お酢やレモン汁で洗うと楽になります。
また、長芋に対してアレルギー反応を起こす人もいます。
長芋アレルギーの症状は、口の中や喉のかゆみ、腫れ、発疹、じんましんなどです。
重症な場合は、呼吸困難やショック症状を起こすこともあります。
長芋アレルギーの原因は、長芋に含まれるタンパク質に対する免疫反応です。
長芋アレルギーの人は、長芋を生で食べるだけでなく、加熱しても反応を起こすことがあります。
そのため、長芋アレルギーの人は長芋を食べないように注意する必要があります。
もし長芋アレルギーの症状が出たら、すぐに医師に相談してください。
まとめ
長芋は生でも食べれる野菜で、消化酵素や食物繊維などの栄養素が豊富に含まれています。
ただし、長芋を扱う際にはかゆみやアレルギーなどの注意点もありますから気をつけてください。
長芋を生で食べる際のポイントは以下の5つです。
・長芋の粘り気には食物繊維やタンパク質が含まれている
・長芋は形状や水分量によって3群に分けられる
・長芋は新聞紙に包んで冷暗所に置くと日持ちする
・長芋に含まれるシュウ酸カルシウムが皮膚に刺さるとかゆみを引き起こす
長芋を生で食べると、健康や美容に良い効果が期待できます。
しかし、酸化やアレルギーなどのリスクもあります。
長芋を上手に保存して、おいしく安全に食べましょう。